次の密度関数 を持つ確率分布を一般化ガンマ分布(generalized gamma distribution)という.
はすべて正の値を取るパラメータである.
の値をいくつか適当に選んでプロットしたものが図1である.
一般化ガンマ分布の密度関数
確率変数 が一般化ガンマ分布に従うことを と書くことにする.
いま, の自然対数をとった確率変数 の期待値 を求めたい(そういうのを求めたい状況がたまにある).
その準備として, ガンマ関数の定義を確認すると,
である. と変数変換すると, より, ガンマ関数は,
と書けることがわかる.
さて, 一般化ガンマ分布のパラメータはスケールパラメータで, のとき, を倍したは に従う.
そこで, の場合を考える.
と置き, より,
ここではディガンマ関数
である.
なので, のときは .
検算は
Generalized gamma distribution in Julia (GitHub Gist)
のように行った.
ちなみに, の場合の を定義通り計算すると,
ここで と置くと, , より, なので,
であるから, のときは .