(x1,x2,⋯,xn)の要素の絶対値を降順で並べ替えたものを(x(1),x(2),⋯,x(n))とする。つまり、|x(1)|≥|x(2)|≥⋯≥|x(n)|である。
設計者がk∈{1,2,⋯,n}で定めた時、最大kノルムが定まる。
|||x|||k:=|x(1)|+|x(2)|+⋯+|x(k)|
線形計画の主問題と双対問題は同値である。
線形計画の主問題minxcTxs.t.Ax=bx≥0
線形計画の双対問題minybTys.t.ATy≤c
最大kノルム|||x|||kの双対表現は下式で表される。
|||x|||k:=minc∈R{kc+∑i=1nmax{|xi|−c,0}}
minc∈R{kc+∑i=1nmax{|xi|−c,0}}
maxを線形不等式で分解すれば
minz,ckc+1Tzs.t.z≥|x|−c1z≥0
線形計画の標準形に変形すれば
maxz,c−(1T,k)(zc)s.t.−(I1I0)(zc)≤−(|x|0)
定理1より
minq−(|x|0)Tqs.t.−(ITIT1T0T)q=−(1k)q≥0
単位行列Iの転置IT=Iであるので,
maxq(|x|0)Tqs.t.−(II1T0T)q=−(1k)q≥0
要素ごとに展開すれば,maxq|x1|q1+|x2|q2+⋯+|xn|qns.t.q1+q2+⋯+qn=kq1+qn+1=1⋮qn+qn+n=1q≥0
qi≤1であることがわかったので、
maxq|x1|q1+|x2|q2+⋯+|xn|qns.t.q1+q2+⋯+qn=k0≤q≤1
貪欲法の要領で床関数⌊∗⌋を用いて変形すれば、|x(1)|+|x(2)|+⋯+|x(⌊k⌋)|+(k−⌊k⌋)|x(⌊k⌋+1)|
最大kノルムに一致することがわかった。
バッチを贈ると投稿者に現金やAmazonのギフトカードが還元されます。