この記事は、文献[2]の式変形の備忘録として残したものです。式番号は論文にあわせておりますのでご注意ください。
ルベーグ積分、関数解析、凸解析および測度論的確率論を勉強しはじめた段階なので、間違った理解をしているところがあると思います。見つけた際は、間違いをご指摘頂ければ幸いです。
Wasserstein距離は、輸送問題に着想を得た分布間の距離尺度のことである。連続型分布
Wasserstein距離のイメージ図
図1のように、
事前には認知が難しい事後での不整合に対し、最悪ケースのずれがあったとしても最適解の実行可能性やある種の最適性を担保しようとする最適化モデリングをロバスト最適化という。
ロバスト最適化の比較を図に示す。
ロバスト最適化の比較
ロバスト最適化の中でも想定する確率分布の不確実性を考慮したものを分布的ロバスト最適化という。
分布的ロバスト最適化は、経験分布
不確実性集合
経験分布
式(10)の最悪ケースの期待コスト問題が凸最適化問題に帰着することができることをみていく。
仮定4.1 (Convexity)
不確実性集合
さらに、
仮説4.1において、任意の
ここで、
この節では、定理1の証明に入る前に、証明でつかう定義や補題を紹介する。
関数解析、凸解析および測度論的確率論はまだ勉強しはじめたばかりなので間違いがあればご指摘ください。
まず、以下の不等式の証明をする。
次に以下の不等式を証明する。
よって、等号が成立する。
xのノルム
ただし、
を満たすものである。
が成り立つことである。
しかも、
簡単に書くと
で定義する。
で定義される
とする。
このとき、
はproperな凸関数となる。さらに、
凸解析と不動点近似のp156 定理4.4.2を参照してください。
仮定4.1のもとで、式(12a)と式(12e)の不等号が等号になることを示す。仮定4.1のもとで、式(12a)は強双対性より等号が成立する。仮定4.1のもとで、minimax定理より式(12e)は等号が成立する。
よって、仮説4.1において、任意の