関数列が一様収束する時に、積分と関数列の極限が交換可能である事を示す事が出来ます。(詳しくは河添先生の書籍やwikipedia等をご覧下さい。)
では「積分と関数列の極限が交換可能である場合、関数列は一様収束している」という命題が成り立つか?と言われるとそうではありません。反例があります。(詳しくは式変形チャンネルさんの動画をご参考下さい。)
今回は、自分が気付いた別の反例をここで共有いたします。
要するに、「積分と関数列の極限が交換可能であるが、関数列が一様収束しない例がある。」という話です。
公比が
という関数列と見る事ができ、これは等比数列の公式を用いて、
式の両辺を
両辺の絶対値を取り、
よって、
上で登場した関数列
これを踏まえた上で、広義積分と
一方、
なので、関数列は各点収束であり一様収束しないが、
※メルカトル級数も全く同じ話になります。