$S$を$E_n$の部分集合とするとき、すべてのベクトル$x\in S$と非負の実数$\alpha\geq 0$に対して、$\alpha x\in S$が成り立つとき、集合$S$を錐(cone)と呼ぶ。
$S$を$E_n$の部分集合とするとき、$S$の極錐(polar cone)$S^*$を次のように定義する。
$$ S^*=\{y\in E^n| \langle y,x\rangle\leq 0, \forall x \in S\} $$
錐と極錐
$\{x_k\}_{k=1,2,3,\cdots}\subset S$の中で、$x_k-x_0$と微分した方向ベクトル$d$の集合が$S$であるので、集合$S$は$x_0$において線形近似した集合とみなすことが出来る。
$\mathscr{X}$を$E^n$の空でない部分集合とし、$x_0\in \mathbb{cl}\mathscr{X}$とするとき、
$$
T_{\mathscr{X}}(x_0) \equiv
\{
d\in E^m
|d=\lim_{k\rightarrow\infty}\lambda_{k}(x_k-x_0),
\lambda_k>0,
\{x_k\}_{k=1,2,3,\cdots}\subset S,
\lim_{k\rightarrow\infty}x_k=x_0
\}
$$
を$x_0$での$S$の接錐(tangent cone)と呼ぶ。
$\mathscr{X}$を$E^n$の空でない部分集合とし、$x\in \mathbb{cl}\mathscr{X}$とするとき、
$$ N_{\mathscr{X}}(x_0)=\{z\in E^n|\langle z,y\rangle\leq0, \forall y \in T_{\mathscr{X}}(x_0)\} $$
接錐 | 接錐と法錐 |
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接錐 | 接錐と法錐 |