今回取り上げる問題は、陰関数とその関数の極値が与えられた時に、その極値が極大であるか極小であるかを判定する問題です。マクローリン展開も使う面白い問題なっているので、ぜひ考えてみてください。ちなみに、東京大学の編入問題の改題です。
関数
を満たし、
極値をとる
与式に
が従う。また、与式の両辺を微分すると
であるため、これに
(3)より
次に2階微分を求めるために(2)の両辺をさらに微分して、
となり、
以上の結論から
よって、
ここで周辺の値と述べたが具体的には、3次以下の項が無視できる程度の周辺であることに注意せよ。実際
いかがでしたでしょうか。この判定方法は、増減表を使わない斬新のやり方ですね。このような柔軟な思想は応用問題では特に重要なので、編入する方はぜひ様々な種類の問題に触れて、新しい考え方を学んでみるといいと思います。