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広義積分の収束定理とその応用

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TeXインポートでは、現在以下の項目が未対応です。

  • 図・表
  • 定理環境
  • スタイルファイル
  • MathJaxで動作しないコマンド

未対応コマンドについては、マクロや画像を使って導入する等の対応をよろしくお願いします。TeXインポートは現在β版で至らぬ点があり、ご不便おかけしますが、ご理解いただけると幸いです。何か不具合や意見等がありましたら、 こちら のフォームから報告していただけると非常に助かります。

積分収束定理

定理1.1
1dxxaが収束a>11dxxa=[11a1xa1]1ここでa>1とすると=11aの様になり収束する。従って、1dxxaが収束a>1が示せた。

定理1.2
1f(x)dxが収束lim supxlogf(x)logx>11f(x)dx=1xlogxf(x)dx=1xlogf(x)logxdx=1x(logf(x)logx)dxここで定理1.1より次の命題が成立する。 1f(x)dxが収束logf(x)logx>1また、logf(x)logxの上極限lim supxを取ると
1f(x)dxが収束lim supxlogf(x)logx>1が成立する。
0af(x)dxが収束lim supx0logf(x)+2logxlogalogalogx>1まず定理1.2から
1g(t)dtが収束lim suptlogg(t)logt>1が成立する。ここで、t=axと置換すると 1g(t)dt=0ag(ax)adxx2が収束lim supx0logg(ax)logax>1のようになりまたgg(ax)=f(x)x2aの形で表せるとすると、0af(x)dxが収束lim supx0logf(x)+2logxlogalogalogx>1の様になって今回の題意を示せた。

無限級数の積分判定法

{an}an0(n1)とする。もし、f(n)=anとなる単調減少な関数f:[1,)[0,)が存在すれば、n=1anの収束・発散は広義積分1f(x)dxの収束・発散と一致する。

この判定法と積分収束定理から次のことが言える。 n=1anが収束1f(x)dxが収束logf(x)logx>1

フリントヒルズ級数の収束発散について

n=11n3sin2(n)が収束することを上の定理を用いて証明できる。
lim supxlog1x3sin2xlogx=lim supxlogx3sin2xlogx=lim supx3logx+2logsinxlogx=lim supx3+log(sinx)logx=3+lim supxlog(sinx)logx>1lim supxlog(sinx)logx>2>2以上より、フリントヒルズ級数(Flint Hills series)は収束する。

投稿日:20221224
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