入試問題の背景にあることも時々ある,
正の実数
ただし,
このとき, 部分積分より,
従って,
が成り立ちます.
さらに,
従って,
が成り立ちます.
以上より,
階乗の一般化はいくつもあり得るのでは, と思う方もいるかもしれませんが, 実は, 自然数のときに階乗と一致してかつ良い性質(複素微分可能性と対数凸性などです)を持つような一般化は, この
正の実数
まず, 実数
従って,
となります.
これは俗に言う1/6公式などの一般化になっていることがわかると思います. (
次に, 定義式において
従って,
となります.
この節では, 綺麗な関係式
の証明をしていきます.
これには重積分が必要となるので, 多少, 厳密さを欠いた証明となってしまいますが許してください.
定義式より,
ここで,
いま, この重積分の意味を考えてみると,
この長方形が
従って, 微小面積は
これを用いて変数変換を行うと,
となります. 後はこれを変形していけば,
以上より, 示すことができました. お疲れ様でした.
では,
を用いて, いろいろな計算をしていきましょう.
まずは, 1/6公式の一般化として紹介した式
の右辺を具体的に計算してみます. 簡単のため自然数
と計算できます. 見やすいように積分変数を
を得ます. 実際に
次に, 例の関係式で
一方,
であるので,
これは予想外の値になっていて面白いと思います.
最後に,
において
のようになります. 奇数乗の場合も同様に求められます.
ここまで読んでくださった方, 本当にありがとうございます.
簡単な紹介と言ったのに, いろいろ書いて長くなってしまってすみません.
この先の発展としては,
では改めて, ありがとうございました.