0

二項定理の簡単な解説と使い方

136
0

二項定理とは?

二項定理は、例えば(a+b)6,(a+b)10などの、二項の累乗の式 (a+b)nを展開するときに便利な定理です。

まずは定理の内容を確認してみましょう。

二項定理

自然数 n に対して、(a+b)nを展開したときのanrbrの係数は、nCrに等しい。すなわち、次の展開式が成り立つ。
(a+b)n=nC0 an+nC1 an1b++nCr anrbr++nCn bn

次に具体的な例を挙げて解説していきます。

二項定理の解説

(a+b)2を例に考えてみます。

分配法則を用いて展開すると、

(a+b)2=(a+b)(a+b)=a2+2ab+b2

となり、例えばabの項に注目すると、abとなる項は、abbaの2個です。この個数は2個の異なるものから1個選ぶ組合せの総数 2C1 と一致するため、展開式のabの項の係数は 2C1=2となります。

この考え方を、(a+b)nnは自然数)の場合に適用すると、二項定理が成り立ちます。

(a+b)nを展開したときの、nCr anrbr (0rn)を一般項といいます。

二項定理の使い方

例として、(a+b)4を展開してみます。

(a+b)4=4C0a4+4C1a3b+4C2a2b2+4C3ab3+4C4b4=a4+4a3b+6a2b2+4ab3+b4

このように、二項定理を使うことで、簡単に二項の累乗の式を展開することができます。実際にa,bに数値がある場合も、展開後に代入することで簡単に式を整理することができます。

参考文献

  • 高専テキストシリーズ 基礎数学 森北出版株式会社 上野健爾 監修 高専の数学教材研究会 2011
投稿日:2020119
OptHub AI Competition

この記事を高評価した人

高評価したユーザはいません

この記事に送られたバッジ

バッジはありません。
バッチを贈って投稿者を応援しよう

バッチを贈ると投稿者に現金やAmazonのギフトカードが還元されます。

投稿者

コメント

他の人のコメント

コメントはありません。
読み込み中...
読み込み中
  1. 二項定理とは?
  2. 二項定理の解説
  3. 二項定理の使い方
  4. 参考文献