参考文献:『
直交多項式理論からみえてくる可積分系/前田 一貴, 三木 啓司, 辻本 諭, 京都大学大学院情報学研究科
』
直交多項式の定義
最高次の係数がの直交多項式(モニック直交多項式)は以下の何れかによって与えられるらしいです.
定義とする多項式列が,任意のに対して直交関係式
を満たす.はからへの線型汎関数とし,を直交定数とよぶ.
定義に対してかつ
定義任意のに対して次の三項間漸化式が成り立つ:
であり,かつ
定義任意のに対して定数列を用いた行列式表示を持つ:
はで定義される次行列式である.
の表示
などからと書けます.
変換
恒等式
は三項間漸化式から導かれます.(変数がの場合との場合の二式からを消去する)
ここでとしてモニックな多項式列を
とし,線型汎関数を
と定義すれば,多項式列はに関する直交多項式をなします:
この変換を変換とよびます.また,逆変換は
で与えられ,変換とよびます.
変換を繰り返し施すことで離散的に変化します.文献では,その離散的なパラメータを連続的なものとして導入し,難しそうな話が続きますが,さっぱりわかりません.
多項式
多項式の場合は,モニックとなるようにとし,簡単の為とすれば,
となります.つまり
とするとき
となります.これをみると,は重みの直交多項式ですが,「は重みの直交多項式」とも言えるのではないでしょうか.
また,は
と書けるようです.です.
と重みは相性があまり良くなさそう(根拠は無い)なので,重みをにしたいと思いました.となれば,とした変換をさらに施せばよさそうです.実際に計算してみると,
とするとき,
となります.これは使いどころがありそうです.たぶん.