この記事では,超フィルター全体の集合の上のRudin-Keisler順序が全順序でないことの証明を与える.
自然数全体の集合
すなわち
である.これは一般には真でないフィルター
と定め,これを
この順序をRudin-Keisler順序と呼ぶ.
次の定理がこの記事の目標である.
擬順序集合
2元
定理を証明するために必要となる,独立集合の概念を導入する.
:
(1)の証明.
(2)の証明.
示すべきは,
である.背理法でそうでないとするとある
を得る.この包含関係を変形すると
である.これは仮定「
(3)は(2)と同様に示せる.
(4)は定義より明らか. ■
このときフィルター
:
このとき,
:
このとき独立性の定義より,互いに異なる
を満たす.
したがって,両辺の補集合を取って,
を得る.
ここで,
また,
このとき補題2より
:
擬順序集合
2元
長さ
再帰的に
(3)が肝心な条件である.
この構成が終わったあと,
このとき
独立集合の列
これなしで(1)-(3)だけで帰納法が回ればそれでよかったのであるが,残念ながら回らない.
さて,
補題3を2回適用すればよい.なお,そのうちのちょうど1回は