次の命題はよく知られている:
これは次のように言い換えることができる.で非負整数の集合を表す.
値確率変数の列 ,,について,の分布は上の一様分布に従うとする.このとき任意の収束列に対して
与えられた値確率変数の列に対し,このような性質を持つための必要十分条件を与える.
,,を値確率変数の列とする.TFAE:
(い) 任意の収束列に対してである.
(ろ) 任意のに対してである.
(は) 任意の有限部分集合に対してである.
[(い)(ろ)]任意のをとる.このときの定義関数について,列はに収束するので,
を得る.
[(ろ)(は)].
[(は)(い)]を任意の収束列とする.極限をとして,列を考えることでとしてよい.収束列は有界であるので,があって,任意のに対しとできる.このとき任意のに対し
である.よって
を得る.
値確率変数の列,が定理の3条件を満たすとする.このときに発散する実数列に対してもが成り立つ.実際,としてよく,このときマルコフ不等式より,任意のに対し
を得る.よってを得る.
特に,期待値についてが成り立つ.
与えられた数列に対し,部分和の列を考える.値確率変数について,形式的に和を入れ替えれば
となる.これはが期待値を持つとき正当化される.
を期待値を持つ値確率変数とする.このとき任意の有界列に対し,は絶対収束する.
アーベルの連続性定理
を成功確率の幾何分布とする;
はのとき定理の条件(ろ)をみたす(正確にはなる任意の列を考える).
である.よって部分和の列が収束するとき
である.