次の定理の証明をします。
一意分解整域
まず、一意分解整域とは、0でも単元でもない元が必ず有限個の素元の積になるような整域です。なお、一般の整域Rにおいて、素元の積への分解は順序と単元倍を除いて一意的です(これが「一意」の理由)。
そのため、今回示せばよいのは「
次の定理2が証明できれば定理1もわかります。実際、整域Aの商体F上の多項式環F[X]は、
ユークリッド整域なので一意分解整域。よって
と分解できる。よって定理2より、帰納的に
となり、各
一意分解整域Rの商体をFとする。
と二つの多項式の積に分解すれば、
deg
と書け、(最小公倍元
となる。原始多項式の積はまた原始多項式なので
なら、
となる。したがって、
ところで、
で、
初めてこのような記事を書いたので数学的な間違いや、書き方の間違いがあるかもしれません。その時はご指摘くださるとありがたいです。