一変数の微分法
極限
関数について,変数がある定数に限りなく近付くとき,その近づく方によらず,がある一定の値に限りなく近付くとき,
と表し,はに収束するという,このを極限値という.
特に,を満たしながらに限りなく近付くときの極限を右(左)方極限と言い,
と表す.
連続
が成り立つとき,はで連続であるという.
特に,が成り立つとき,は右(左)方連続という.
微分係数
関数に対して,が存在するとき,はで微分可能であるという.このを微分係数という.
特に,が存在するとき,このを右(左)方微分係数という.
導関数
区間区内の各点に対してその微分係数を対応させた
を関数の導関数という.で表すこともある.導関数を求めることを,微分する,という.
導関数がさらに微分可能であるとき,が2回微分可能であるという.導関数の導関数を二次導関数といい,で表す.
同様にして,がn回微分可能であるとき,n次導関数をで表す.n次導関数が連続であるとき,は組であるという.のとき,まとめて高次導関数という.