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行列の固有値、固有ベクトルの求め方と例題

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目次

1.固有値の求め方

2.固有ベクトルの求め方

3.固有値と固有ベクトルの例題

固有値の求め方

n次正方行Aについて、
det(AλI)=0

のとき,λは行列Aの固有値である.

固有ベクトルの求め方

固有値は固有ベクトルを使って求めます.上記に示した,
det(AλI)x=0

に求めた固有値λ を代入し,等式が成り立つようなxを固有ベクトルと言います.

固有値の数だけ、それに対応する固有ベクトルが存在します.

固有値と固有ベクトルの例題

行列A=(3122)を対角化せよ.

解答

公式det(AλI)=0に行列Aを代入すると,
det((3122)λ(1001))=0

になります.この式を整理すると,det(3λ122λ)=0

(3λ)(2λ)1×2=0

λ25λ+4=0

(λ4)(λ1)=0

よって,固有値λ41になります.

次にそれぞれの固有値に対応する固有ベクトルを求めます.

  • 固有値λ=4のとき
    det(AλI)x=0λ=4A=(3122)を代入すると,

((3122)4(1001))x=0

(1122)x=0

の解なので固有ベクトルは(11)(の定数倍)

  • 固有値λ=1のとき

det(AλI)x=0

λ=1A=(3122)を代入すると,

((3122)(1001))x=0

(2121)x=0

の解なので固有ベクトルは(12)(の定数倍)

投稿日:2020113
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