になるすごい級数がとある論文に書かれていたので, それについて書きたいと思います. それは以下のようなものです.
これはやばいですね, なにがやばいかというと, まず, 二項係数が乗になっているということです.
という有名な公式がありますが, これは二項係数が分母についていますが, 二項係数は累乗になってないですね. そして, 二項係数の乗ですら, そのような公式はほとんど見当たりません. (僕が知らないだけの可能性もありますね.) Gosperによる, 次のようなものもありますが, それは分母にの累乗以外にというものがついてきてしまっています.
さて, 分母に二項係数が掛かっているほど収束速度が大きいということです. 試しに項まで足し合わせての真の値と比較してみましょう.
やばいですね. めっちゃ収束が速いです. これは実際にの数値計算につかわれたりしたらしいですね. 証明にはWZ-methodというものをもちいます. これはコンピュータをつかうので, 基本的に人間がやるものではないです. いつかこういう二項係数が累乗になってる形の級数を扱える枠組みをつくりたいですね.
参考文献
Tewodros Amdeberhan (Temple University), Doron Zeilberger, Hypergeometric Series Acceleration Via the WZ method, arXiv:math/9804121