問題は, 神戸大数学科のウェブサイト の 令和 6 年度編入試(PDF-file) を参照してください。
(1) Aの固有多項式は|xE−A|=|x−1−30x1−10x|=(x3+1)−3x=x3−3x+1.(2) f:R→Rをf(x):=x3−3x+1(x∈R)で定める。f′(x)=3x2−3=3(x−1)(x+1)(x∈R)だから, fの増減表は以下のようになる。
fの増減表
そして, f(2)=3>0かつ, f(−2)=−1<0だから, f(x)=0を満たす任意の実数xに対し−2<x<2.すなわち−2<λ<2.
(3) λをAの固有値とする。(2)よりλ=2cosθとなるθ∈(0,π)が存在する。よって, λがAの固有値ゆえ得られる方程式λ3−3λ+1=0は8cos3θ−6cosθ+1=0と書き換えられ, 整理すると(両辺2で割ったり, 3倍角の公式を用いたりする)cos3θ=−12である。これをθ∈(0,π)に注意して解くとθ=29π,49π,89π.よってλ=2cos29π,2cos49π,2cos89π.
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