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お気に入りの級数解説(2)

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この記事では, 私が最近得た, 以下の級数について軽く解説しようと思います.

n=1(2nn)Hn222n(n+1)=π2+4log22

先に言っておきますと, 普段ならこうしてきちんと級数を書くときには, WolframAlphaで大体の値が一致していることを確かめてから書くのですが, この級数はlog2nnnくらいの大きさですので収束がとても遅く, 4000項ほど足してもまだ増え続けて, 1の位すら合いませんでした... たぶん100000項くらい足すと2桁くらい合わせられそうです...

ですので, もしかしたら間違っているかもしれないことだけ, ご理解よろしくお願いします.

私の少し前の記事「調和数付き級数のお話」の続きとしてお話させていただきます.

まず, 重要な式をいくつか書きます.

n=0Γ(n+α)Γ(n+β)Hnzn=1Γ(βα)01xα1(1x)βα1log(1zx)1zxdx

z=1として

n=0Γ(n+α)Γ(n+β)Hn=(ψ(β1)ψ(βα1))Γ(α)Γ(βα1)Γ(βα)Γ(β1)

そういえばこの式, 2F1超幾何関数の微分になっています. 導き方も似ているので確かにと思いますよね.

α=12,β=2として

n=1(2nn)Hn22n(n+1)=4log2

両辺をβで微分してからα=12,β=2として

n=1(2nn)HnHn+122n(n+1)=23π2+8log2

今回は, これらのうち一番上の式を, 前回と少し違う方法で変形してみます.

両辺をz:01と積分することで,

n=0Γ(n+α)Γ(n+β)Hnn+1=1Γ(βα)01xα1(1x)βα101log(1zx)1zxdzdx=12Γ(βα)01xα2(1x)βα1log2(1x)dx=12Γ(βα)2y2B(x,y)|(x,y)=(α1,βα)

これをがんばって計算してα=12,β=2とすることで,

n=1(2nn)Hn22n(n+1)2=8log24log22π23

これを先ほどの式から両辺引くことで, とても綺麗に

n=1(2nn)Hn222n(n+1)=π2+4log22

となりました!!!

読んで下さった方, ありがとうございました.

投稿日:20201114
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投稿者

東大理数B4です

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