前回
フィボナッチ数の一般項の四捨五入による表現の導出
の記事でやったことをトリボナッチ数でもやってみようと思います。
途中まではほとんど同じですが、最後の評価の部分は結構大変です。その部分に苦労したので途中すっ飛ばして最後だけでも見ていただければ幸いです。
この記事ではトリボナッチ数を
まず、過去記事で紹介した四捨五入による表現を紹介します。
なお、この記事では四捨五入する関数として
ということです。
ただし、
以下の導出過程はこの記事↓
テトラナッチ数列の一般項を求める
と同じですので、詳細はそちらを参照してください。
以下では概略のみ記載します。
ここで
ここまで
具体的には
ここで、
です。
すると、
得られた式を観察すると、第1項~第3項はそれぞれ公比
となり、
もう少し詳しく見てみましょう。第1項について、
と、
であるから、符号と偏角に注意して
となります。次に
これらを使って第2項+第3項を変形します。
複素数の絶対値で評価すると
(i)
(i)
(iii)
(i)~(iii)より
となります。ここで
なのでこの式の両辺を四捨五入すると
導出できました!
この式は
フィボナッチ数列を拡張したk-ナッチ数列の一般項についての予想
の、
この式をよく見ると、
何かご意見、情報等ありましたらコメント等で教えてください!