前回の記事に書いた問題の解説です。
limx→∞((log(x+1))t−(logx)t)=?
t≤0のとき、求める値は明らかに0なので、以下、t>0で考えます。f(x)>0が狭義単調減少のとき、グラフの面積を考えれば、f(x)>∫xx+1f(t)dtが成り立ちます。いま、f(x)=(logx)t/xとすると、f′(x)=t(logx)t−1−(logx)tx2=(logx)t−1(t−logx)x2より、十分大きいxに対してf′(x)<0で狭義単調減少です。したがって、(logx)tx>∫xx+1(logu)tudu=[1t+1(logx)t+1]xx+1=1t+1((log(x+1))t+1−(logx)t+1)>0となります。任意のtに対してlimx→∞(logx)tx=0より、はさみうちの原理から、求める値は0です。
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