今回計算する積分:
Cはカタランの定数
2isinx=sinhixより, 上式は=2i∫0π2xeix+e−ixdx=2i∫0π2xe−ix1−e−2ixdx無限等比級数の和の公式を逆に使い, 級数は積分範囲で一様収束するので∑と∫を交換します.=2i∑n=1∞∫0π2xe−(2n−1)ixdx部分積分をしてxe(⋯)を処理します.=2i∑n=1∞[xe−(2n−1)ix−(2n−1)i]0π2+2i∑n=1∞1(2n−1)i∫0π2e−(2n−1)ixdx=2i∑n=1∞π2(−1)ni−(2n−1)i+2i∑n=1∞1(2n−1)i⋅(−1)ni−(2n−1)i−2i∑n=1∞1(2n−1)i⋅1−(2n−1)i=πi∑n=1∞(−1)n−12n−1+2∑n=1∞(−1)n−1(2n−1)2−2i∑n=1∞1(2n−1)2ここがわたしの1番好きなところで, この1行に異なる3つの有名な無限級数が並んでいて美しいと思いました.左から順に「ライプニッツの公式 (グレゴリー・ライプニッツ級数)」「カタランの定数 (ディリクレのβ関数の特殊値)」「ゼータ関数の特殊値 (バーゼル問題)」です.
∑n=1∞(−1)n−12n−1=11−13+15−⋯=π4逆正接関数tan−1x(arctanx)のマクローリン展開でx=π4としたもの
ディリクレのβ関数β(s)=∑n=0∞(−1)n(2n+1)sにおいてβ(2)=112−132+152−⋯=C(Cはカタランの定数)※ 先ほどのライプニッツの公式はβ(1)にあたる
リーマンのζ関数ζ(s)=∑n=1∞1nsにおいてζ(2)=112+122+132+⋯=π26
以上より,=π24i+2C+−2i⋅34⋅π26=2C(ここで1,3項目が打ち消すあたりも良いですね)∴∫0π2xsinxdx=2C
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