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行列の累乗を冪乗に拡張する手法

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書くのが面倒なので、基本サイズ2の行列を扱います。

行列のn乗の一般化

A=[3164]のときAx (xC)を求めよ。

Aの対角化

det(λEA)=(λ3)(λ+4)1(6)
=λ2+λ6
=(λ+3)(λ2)=0
λ=3, 2

det(3EA)[16]=[6161][16]=[00], det(2EA)[11]=[1166][11]=[00]

よって、Aを対角化すると
A=[3164]=[1161][3002][1161]1

logAを求める

logAが存在して、ある行列Pを用いて次のように表せるとする。
logA=P[a00b]P1

両辺をn乗して
(logA)n=P[an00bn]P1

マクローリン展開

ex=n0xnn! (xC)

x=logAを代入すると

A=elogA=P(n01n![an00bn])P1=P[ea00eb]P1
A=[1161][3002][1161]1

P=[1161]とおくと、積の真ん中の成分比較より
ea=3, eb=2a=log(3) (=iπ+log3), b=log2

logA=P[log(3)00log2]P1

Axを求める

xlogA=logAxより
logAx=xlogA=P[xlog(3)00xlog2]P1

両辺をn乗して
(logAx)n=P[(xlog(3))n00(xlog2)n]P1

exのマクローリン展開より
Ax=n0(logAx)nn!
=P(n01n![(xlog(3))n00(xlog2)n])P1
=P[(3)x002x]P1

解答

Ax=15[62x(3)x(3)x2x62x6(3)x6(3)x2x]

独り言

・これはAn (nN)の式をそのまま、nxに置き換えたものとなっている。
Anが分かっているとき ddxAx=AxlogAよりlogAをすぐに求められる。
A=PDP1 (対角行列D)と表せるとき、Dの各対角成分のlogを取った行列Dを用いて logA=PDP1と表せる。

投稿日:2024527
更新日:2024527
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  1. 行列の$n$乗の一般化
  2. $A$の対角化
  3. $\log{A}$を求める
  4. $A^x$を求める
  5. 独り言