こんにちは,みるか(
@mirucaaura
)です.
本記事では,「ド・モルガンの法則」として知られる以下の命題を証明します.
任意の空でない集合に対して定義される集合の部分集合からなる集合族に対して,次の等式が成り立つ:
注意
本記事において,集合の部分集合に対して,のでの補集合をで表す.
証明
任意のに対して,次の関係が成り立つ:
式()に対して,補集合をとることにより,
が成り立つ.いま,は任意だから,式()より次の関係も成り立つ:
一方,として,式()を考えると,
となる(文字が重複して分かりにくいが,式()におけるにを代入した式が式()である).式()において,補集合を考えると,
が成り立つ(であることを用いた).
以上,式(),()より,
が成り立つので,所望の等式(),()が示された.
余談
証明の中の以下の式:
に納得できない方のために...集合としてくらいを考えて,実際にお絵描きをしてみると納得できるかもしれません.