ねこさん「群の定義を知ったけど、なんにゃこれは・・・と思いながらゴロゴロしてたら3日も経ってしまったにゃ」
ある(空でない)集合
(1)
(2)
(3)各
(4)結合法則
※参考:足立恒雄「ガロア理論講義」(日本評論社)p.23
ねこさん「(2)の
ねこさんは、ゴロゴロし始めてしまいました。
ねこさん「群と遊んでみたいにゃ。でも、日なたが気持ちいいにゃあ・・・ゴロゴロゴロ」
くろねこ郵便屋さん「ねこさーん。お手紙でーす!」
ねこさん「くろねこさん!ありがとにゃ~。なんにゃ、なんにゃ。ぶちねこ先生からにゃ。読んでみるにゃ」
ねこさんへ。
ぶちねこ先生です。お元気ですか?
群の定義を知ったと聞きました。がんばっていますね。
今日は一つ問題を出してみます。考えてみてください。
<問題>
単位円周上の点の集合
ぶちねこ先生より。
ねこさん「にゃ。単位円周上?どうすればいいにゃ・・・?とりあえず、掛け算してみるにゃ!」
~ねこさんノート~
演算
ねこさん「それっぽいにゃ!これでどうにゃ?ちょっと計算してみるにゃ~」
~ねこさんノート~
ねこさん「・・・。
~ねこさんノート~
演算
ねこさん「またしても閉じてにゃいにゃ。困ったにゃ。もう、ひなたぼっこするにゃ」
ねこさんは、またゴロゴロし始めてしまいました。
ねこさん「ゴロゴロ。単位円と言えば、三角関数にゃねえ。高校のときの教科書を見てみるにゃ」
ねこさんは本棚から数学Ⅱの教科書を引っ張り出してきました。
ねこさん「単位円周上に留まっていてほしいにゃねえ。つまり、
ねこさんは、教科書に書いてあった次の式を見て、なにかひらきました。
ねこさん「もしかして・・・」
~ねこさんノート~
とする。このとき、演算
ねこさん「こうすれば、閉じるにゃ!
~ねこさんノート~
ねこさん「いっぱいあるけど大丈夫かにゃ・・・」
~ねこさんノート~
となる
は、いつでも成り立つのか?
ねこさん「不安にゃ!不安にゃー!!ちゃんと確認しておくにゃ。急がば回れにゃ」
~ねこさんノート~
とする。このとき、ある整数
とかける。
よって
ねこさん「これで安心にゃ!!よくよく考えたら、
ねこさんはモンプチ休憩中です。
ねこさん「おなかいっぱいになったところで!群の定義を満たすか確認にゃー!!」
~ねこさんノート~
と表せる。
演算
(1)(閉じているか?)
と表せる。
となり、成り立つ。
(2)(単位元の存在)
とする。
と表せる。このとき
となるので、
(3)(逆元の存在)
と表せる。このとき
となるので、
ねこさん「・・・にゃ!
~ねこさんノート~
(4)(結合法則)
と表せる。
とする。このとき
よって
となるので結合法則が成り立つ。
ねこさん「
~ねこさんノート~
(5)(可換)
と表せる。このとき
よって
が成り立つ。
ねこさん「これが噂の『可換』ってやつにゃね!『にゃーべる群』って言うらしいにゃね~(※アーベル群です)。これで、ぶちねこ先生の問題も解けたことだし、ゴロゴロするにゃ。ひなたぼっこにゃ」
ねこさんはゴロゴロし始めてしまいました。お日様が気持ちいいです。ねこさんは、野性を失って、おなかを出してゴロゴロしています。
ねこさん「ゴロゴロゴロ・・・」
くろねこ郵便屋さん「ねこさん、ねこさん!また、ぶちねこ先生からお手紙来てますよ~!」
ねこさん「・・・にゃ!?」
(つづくかも)
集合
と表せる。
演算
このとき、