すべての問題においてとする。
問題1 線形二項間漸化式
この漸化式の一般項を求めるブログや記事はいろんなところで書かれているのではないでしょうか。
とおく。
で両辺を割ると
を両辺にかけて
とおくと
これは階差数列の形であるから
より の式で一般項を表すと
を総和の中に入れて
を総和の形に直すと
問題2 線形三項間漸化式
問題2.1 基本
式をうまく整理すると
に対応させて
これは問題1と同様に解くことができるから
問題2.2 応用(分数型)
とおく
これは問題2.1の定数項がのときのパターンであるから
これを代入してに直すと
問題3 除算の余りの漸化式
これを元に漸化式を考えると
をで割った余り
となる。
をで割った余りで一般項を推測できそうです。
を法として、とすると
これはで成り立つからより
公理1より
よって
問題4 型
問題4.1 の半角
の値によって置換を変えます。
のとき
とおく
よって
のとき
とおく
よって
以上より
問題4.2 の倍角
のとき
とおく
のとき
とおく
以上より
問題5 型
問題5.1 の倍角
とおく
よって
問題5.2 の倍角
とおく
よって
問題6 加法定理
このは定数として扱いますが、定数でなくても計算可能です。
問題6.1 型
とおく
問題6.2 型
とおく
問題6.3 型
とおく
問題7 型
この形はいろいろ変形されることが多いので、基本の形を紹介します。倍角のパターンしか紹介しませんが、分子と分母のの次数がともに一次の式の場合、とおくことで、定数が0の線形3項間漸化式に帰着します。
とおく
類題
解答
問題1に沿って解いていく
両辺をで割ると
階差数列の形から
より
を代入して確かめると一般項は
解答
とおく
とおく
ここでより
よってだから
チャレンジ問題
解答
とおく
ここでのときよりは定義されないので、として考える。
とおく
のときが成り立つから
となるから
より