以下では 今日の数学1 に対して,一般的な記法に基づいた訂正と,その解説を行います.比較検討を容易にするため,基本的には元記事を引用したうえで直後に訂正を述べるスタイルを取ります.訂正した部分についてはその理由を注で述べます.また,内容が基本的なものであるため,証明は丁寧に書くよう心掛けました.
&&&thm 二重否定律p.4(1)
&&&thm 訂正版:二重否定律
&&&def 和集合(p.6)
を決める.
&&&def 訂正版:和集合
と定義し,これを
と定義する.
&&&def 共通部分(p.6)
と定める.
&&&def 訂正版:共通部分
と定義し,これを
と定める.
&&&def 補集合((p.6))
&&&def 訂正版:補集合
と定義し,
と定める.
&&&def 差集合(p.6)
と決める.
&&&def 訂正版:差集合
と定義し,これを
が成立する.
&&&thm ド・モルガン(p.6(1))
とする.このとき
が成立する.
が成立する.
&&&thm 訂正版:ド・モルガンの法則
Step 1:
が成立する.再び補集合の定義より
が成立する.古典命題論理の基本的な性質を繰り返し用いることで,
を得る.ただしそれぞれの変形に於いて,古典命題論理に於けるde Morganの法則,分配法則,矛盾の定義,矛盾に関する規則,二重否定の除去,連言の除去を用いた.
Step 2:
が得られる.矛盾に関する規則より
が成立し,de Morganの法則より
が得られる.よって補集合の定義を繰り返し用いれば
が得られる.
,Step 1およびStep 2より