次の問題を解きます。出典は覚えていないのですが,以前友人に出題されたことのある問題です。しかも状況がかなり分かりやすいので,有名問題かもしれません。
⑴
⑵
⑶
以下,この問題に
僕は,わからないものは文字で置きまくれば幸せになれるという思考の持ち主です。そのため,大量に文字を置きつつ答案を作っていきます。
以下,合同式は法を3としたものを考えているものとします。
つまり,確率遷移図は次のようになる。(ただし矢印は
よって,
また,
(同様に,
次のように記号を定める:
このとき,
数式で表すと,以下の通り。
また,
である。さらに,数列
であるため,すべての自然数
②については,
と変形できる。この二式を用いて数列
整理すると,
ここで,
である。方程式
と変形できる。よって数列
s_{n+1}-\alpha s_n=-\bunsuu29\beta^{n-1}\quad\cdots\cdots\style{font-family:inherit}{\text{⑩}}
$$
同様に,$$
s_{n+2}-\beta s_{n+1}=\alpha(s_{n+1}-\beta s_n)
$$
と変形できるから,数列
s_{n+1}-\beta s_n=-\bunsuu29\alpha^{n-1}\quad\cdots\cdots\style{font-family:inherit}{\text{⑪}}
$$
⑩⑪より,$$
s_n=-\bunsuu2{9(\beta-\alpha)}(\beta^{n-1}-\alpha^{n-1})=-\bunsuu{2}{9}\left{\left(\bunsuu23\right)^{n-1}-\left(-\bunsuu{1}{3}\right)^{n-1}\right}
\therefore\quad \bm{r_n=\bunsuu13-\bunsuu29\left{\left(\bunsuu23\right)^{n-1}-\left(-\bunsuu13\right)^{n-1}\right}}
$$
さすがに先ほどの解答の⑶は,模範的な解答ではないと思います。(自然な発想ではあるんですけどね。。。)
ということで,⑶の解答を,最短距離を目指した別解を提示します。
⑴⑵で用いた
という関係式が成り立つ。すなわち,
この
となるため,数列
というわけで今回は,問題こそ「和と積が
この問題に対する別解を思いついた方は,コメントを頂けると嬉しいです!
また,新機能としてXypicが実装されましたね。いくつか図を書いてみましたが,いかがでしょうか。コメントいただけると嬉しいです。(ちなみに僕はTikZ派ですので,慣れない記法でしたね。。)