ここでは東大数理の修士課程の院試の2013B02の解答例を解説していきます。解答例はあくまでも例なので、最短・最易の解答とは限らないことにご注意ください。またこの解答を信じきってしまったことで起こった不利益に関しては一切の責任を負いませんので、参照する際は慎重に慎重を重ねて議論を追ってからご参照ください。また誤り・不適切な記述・非自明な箇所などがあればコメントで指摘していただけると幸いです。
今回は解答の出来がかなり雑になっているので、議論を追う際は気をつけて追ってください。
多項式環$A=\mathbb{C}[T]$及びその商体$K=\mathbb{C}(T)$をとる。$3$変数多項式環$\mathbb{C}[X,Y,Z]$のイデアル$I=(XY,YZ,ZX)$による剰余を$B=\mathbb{C}[X,Y,Z]/I$とし、$\mathbb{C}$代数の準同型$f:A\to B$を
$$
f(T)=\overline{X+Y+Z}
$$
で定義する。