本編(note) で使用する生成系の構成法が正しく機能することを証明する.
5次対称群を例に取る. 部分群
という操作の列が考えられ, 得られた生成系
証明の準備としていくつかの補題を示す.
任意の置換は有限個の互換の積で表せるのだから, 任意の
よって, 任意の互換が生成できるため,
・
であるから
・
であるから
以上より,
以上の補題から最初の定理が示される.
以下では操作1を切り抜き, 操作2を切り取り, 切り抜きと切り取りによって得られた互換を生成元として含む生成系を終系と呼ぶ. また, 巡回置換
切り取りと切り抜きの定義から, 終系において, 任意の
ここで,
(1)
で
のように隣接互換が得られる.
(2)
この議論は