以下,
今回は,
凸函数に関する不等式①-命題2-
で触れた劣微分及び優微分という概念の基本的性質について述べる. まず,
\begin{align*}
D^{-}u(x) := \Bigg{ p \in \mathbb{R}^{n} \Bigg| \liminf_{y \to x} \frac{u(y) - u(x) - p\cdot (y-x) }{|y-x|} \geq 0 \Bigg}
\end{align*}
と定める.これを,夫々,
この
(1)
(2)
(3)
(4)
(3)より,
となることが分かる.
この
ここで,
(a)
(b)
この命題により,
と表される. 更に, 条件の部分を書き換えると,
ここで,
が成り立つ. 従って,
これにより,
対称的に,
となるので,
具体的な
この
となる. この
対称的に,
である.
次回の記事では, 命題1 (3) の内容に関して,
この
[1]. M.Bardi and I.Capuzzo Dolcetta, Optimal Control and Viscosity Solutions of Hamilton-Jacobi-Bellman Equations, Systems & Control, Birkhauser, 1997.
[2]. S.Koike, A Beginner's Guide to the Theory of Viscosity of Viscosity Solutions,2010. ( http://www.math.tohoku.ac.jp/~koike/evis2012version.pdf )
[3]. P.Cannarsa and C.Sinestrari, Semiconcave functions, Hamilton-Jacobi equations and optimal control, Progress in Nonlinear Differential Equations and their Applications,58. Birkhauser Boston, Inc., Boston, MA, 2004.
[4]. 小池茂昭,著 粘性解-比較原理を中心に- 共立講座 数学の輝き8, 共立出版.