この文章は初心者が書いています。間違いや勘違いがあるかもしれません。見つけたら教えて頂けると嬉しいです。
また、面白い話や書き方のアドバイスがあれば、是非是非コメントして欲しいですぅ。小話程度に眺めててくれると……。
最初に中国剰余定理について述べます。
可換環
これによってある環の剰余環というのがより小さな環の直積の形に単純化することができます。特に、整数で自然
さて、じゃあこの考えを群にも適応できないでしょうか?つまりこんなことが成り立って欲しいのです。
群
環のイデアルは群の正規部分群を対応させます。
さてここで
これは簡単に言い換えることができます。
可換環
この性質の証明は、環の中国剰余定理の証明の時に出てくると思うので、新しい事実ではないと思います。この事実を元にすると、
つまり、もしも群の中国剰余定理があるならこんな風に書けそうです。
群
これで群の中で中国剰余定理が言い換えられましたぁ。
後はこれを示すだけですね!!!
......まあ、成り立たないんですけど。
群
結構簡単に、しかもアーベル群ですら反例が作れてしまうのです。悲しい。
因みにこの反例から
しかし、実は群の正規部分群の取り方を制限すれば、群の中国剰余定理が成り立つことが言えます。
群
帰納法で示す。
(
が言える。よって
(
仮定より、
ここで帰納法の仮定より
こういう始めの結果を用いる系の証明、好きです。
この結果から、特に正規部分群を2つ選ぶだけなら中国剰余定理が成り立つことが分かります。だから反例を作るには3つ以上の正規部分群を取る必要があったのです。
ここでは添え字に自然を取りましたが、カッコの取り方だけ似たような条件を付けてこの定理を考えることもできます(二分木?)。が、そこまで一般化する必要はあるのかな。
読んでくれてありがとうございました。ミス等発見したら、是非教えてください!!