ここでは東大数理の修士課程の院試の2021B06の解答例を解説していきます。解答例はあくまでも例なので、最短・最易の解答とは限らないことにご注意ください。またこの解答を信じきってしまったことで起こった不利益に関しては一切の責任を負いませんので、参照する際は慎重に慎重を重ねて議論を追ってからご参照ください。また誤り・不適切な記述・非自明な箇所などがあればコメントで指摘していただけると幸いです。
$\mathbb{C}^2$に追いて点$(\pm z,0)$と点$(0,\pm z)$(複号任意)を同一視して得られる商集合$X$に商位相を入れ、$p:\mathbb{C}^2\twoheadrightarrow X$を自然な剰余とする。ここで$X$の開集合$Y:=X\backslash\{p(0,0)\}$を考える。
以下位相空間$A,B$に対して、$A\simeq B$は$A$と$B$が同相であること、$A\approx B$は$A$と$B$がホモトピー同値であることを指す。