次の級数を計算することを考えます.
指数関数のベキ級数展開
から,
が成り立つことは直ちにわかりますが,今回の級数はこれらほど簡単に求められそうにないです.
関数
を考えます.
となります.なお,項別微分は,微分する前の級数が収束半径
となりますが,これは解き方がよく知られた常微分方程式の形をしていますね.斉次化した方程式
の一般解が,特性方程式
と書けるので,もとの方程式の一般解は,特殊解
で書けます.次に,初期条件
を作ると,明らかに
なので,とくに
がわかります.
別解として,留数定理を使ってやってみます.複素関数
を考え,各特異点における留数を計算してみましょう.
・
と級数に展開すれば,
を得ます.知りたい級数がそのまま出てきましたね.
・
分数関数の1位の極における留数の計算法を使って
(最後の等号は
となります.
さて,留数定理によると,以上の留数の和は,4つの特異点をすべて囲むような円周
線積分の計算は,変数変換により簡単になります.
(最後の等号は,被積分関数が
と計算できます.
以上から,
となり,微分方程式による解法と同様の結果を得ました.
一般化として,
を計算します.上の2つの方法はどちらも一般化できそうですが,
を考えます.各特異点における留数は次のようになります.
・
より,
・
また,円周
となります.よって,留数定理から
(最後の等号は,オイラーの公式を使って虚部を捨てれば得られます.級数自体が明らかに実数なので,このようなことができます.なお,このことは
みかん
さんの返信で気づくことができました.)
以下,
・
・
・
・