この記事では素数計数関数
とチェビシェフ関数
の相互関係についてまとめていきます。
メビウス関数の性質
から
とわかる。
特に
が成り立つ。
となることに注意すると
がわかる。
また素数定理
に注意すると主張を得る。
ちなみに素数定理を用いなくても
くらいの評価はできるので
といった式は得られます。
素数計数関数とチェビシェフ関数はアーベルの総和公式を用いることで非常に綺麗な関係を持つことが確かめられます。
数列
が成り立つ。
とわかる。
とおいたとき
が成り立つことに注意するとアーベルの総和公式からわかる。
ちなみに
のことをフォン・マンゴルト関数と言います。
上で示した相互関係は、面白いことに、素数定理
これは
や
と変形できることからわかる。
なお
は
と変形して
とするべきだと思います(
素数計数関数は
を満たすことが知られています。これを素数定理と言います。
またリーマンゼータ関数の非自明な零点の実部が常に
が成り立つことが知られています(そのことについては
この記事
にて解説しています)。特に
これらの漸近挙動は
からわかる。
また
が成り立ち、また
が成り立つことからわかる。
からわかる。
また
および
のようにしてわかる。