Killingベクトル場は時空の等長対称性の生成子ですが、Ricci flat時空では電磁ポテンシャルと見なすこともできるというWaldによる有名な話があります。
source freeな電磁場
電磁ポテンシャルをとするとき、電磁場がsource freeであるときを満たすので、は
を満たします。ここでLorentz gauge を取ると
となります。つまりこの方程式を満たすdiv freeな1-formはsource freeな電磁場の電磁ポテンシャルと見なすことができます。
Ricci flatだとは電磁波の方程式です。Ricci flatでない場合はRicci曲率が散乱項のようになることが分かります。
Killingベクトル場を電磁ポテンシャルと見なす
Killingベクトル場はを満たすのでとなります。さらに
となります。従ってRicci flatならば、はsource freeの電磁場の電磁ポテンシャルと見なせます。
4D Minkowskiで平面の回転のKillingベクトル場に対して、電磁ポテンシャルをとすると、となりこれは方向の磁場を表しています。
遊び方
Ricci flatな時空とKillingベクトル場を準備すれば簡単にcurved時空での電磁放射について考察することができます。