ここでは科学大数学系の修士課程の院試の2023午前02の解答例を解説していきます。解答例はあくまでも例なので、最短・最易の解答とは限らないことにご注意ください。またこの解答を信じきってしまったことで起こった不利益に関しては一切の責任を負いませんので、参照する際は慎重に慎重を重ねて議論を追ってからご参照ください。また誤り・不適切な記述・非自明な箇所などがあればコメントで指摘していただけると幸いです。
2023午前02
を正整数、を正実数とする。ここで行列を対角成分が、各に対して成分は、成分が、その他の成分は全てであるような行列とする。を不定元とする次多項式を
で定義する。
- を計算しなさい。
- 任意のについて等式が成り立つことを示しなさい。
- 任意のについて等式
が成り立つことを示しなさい。
- まず
である。よってとおくと、これは漸化式
を満たしている。よってである。 - まずは漸化式
を満たしている。この漸化式を解くと
が分かる。ここからが従う。 - (2)で求めたにを代入すると、その値はになるから、結果が従う。