私は令和8年度の東北大学AO入試を受験しました。
残念なことに二次試験で不合格となってしまったのですが、口頭試問など、私の経験として良いものになったなぁと思います。
以下、一次試験と二次試験がそれぞれどのようなものだったのかを書いていきたいと思います。
一次試験は大問4つを195分で解きます.
トイレについて、詳しくは覚えていないのですが、最後の方行っている人はいたので多分心配はないと思います。
以下に令和8年度の問題と解答を載せておきますので、受験する方はぜひ参考にしていただけると幸いです。
$a_1$と$a_2$は正の整数で$a_2>a_1$とする.$2$以上の整数$n$に対して,次のように整数$a_{n+1}$を定める.
$\bullet$ $a_n>0$のときは,
$a_{n-1}=qa_n+r, 0\leqq r< a_n$
となる正の整数$q$と整数$r$の組$(q,r)$がただ$1$通りに定まる. これにより,$a_{n+1}=r$と定める.
$\bullet$ $a_n=0$のときは,$a_{n+1}=0$と定める.
このとき,以下の問いに答えよ.
$(1)$$a_1=2026$,$a_2=8$と選んだとき,$a_3,a_4,a_5$をそれぞれ求めよ.
$(2)$数列$F_0,F_1,F_2,$$\cdots\cdots$を次で定義する.
$F_{i+2}=F_{i+1}+F_i (i=0,1,2\cdots\cdots),$
$F_1=1, F_0=1$
一般項$F_i (i=0,1,2\cdots\cdots)$を求めよ.
$(3)$$G=\dfrac{1}{2}(1+ \sqrt{5} )$とする.$a_1,a_2$をどのように選んでも,
$a_k=0,k<3+ \log_{G}a_1 $
を満たす正の整数$k$が存在することを示せ.
$0< a<1, b=\sqrt{1-a^2}$とする. 方程式
$\dfrac{x^2}{a^2}-\dfrac{y^2}{b^2}=1$の表す曲線を$C$とする.
このとき,以下の問いに答えよ.
$(1)$ $C$上の点$\mathrm{P_0}(x_0,y_0)$における接線を$\ell$とする. 点$\mathrm{F}(1,0)$を通り,$\ell$に垂直な直線が$\ell$と交わる点を$\mathrm{Q}$とする.
同様に,点$\mathrm{F'}(-1,0)$を通り,$\ell$に垂直な直線が$\ell$と交わる点を$\mathrm{Q'}$とする. このとき,$\mathrm{FQ}・\mathrm{F'Q'}=b^2$を示せ.
$(2)$$C$上の点$\mathrm{P_1}(\sqrt{2}a,b)$における法線を$m$とする. $C$と$m$が相異なる2点$\mathrm{P_1,P_2}$で交わるとき, 左側極限$\lim\limits_{a \to 1-0}\mathrm{P_1P_2}$を求めよ.
$p$は$0< p\leqq1$を満たす実数とし,$n$は正の整数とする.
$H_n=\displaystyle \sum_{k=1}^{n} \dfrac{1}{k^p}$
とおき,整数$a>b\geqq1$であるとき,$G_n=H_{an}-H_{bn}$とおく.
このとき,以下の問いに答えよ.
$(1)$$0< p<1$の時,$ \lbrace G_n \rbrace $は正の無限大に発散することを示せ.
$(2)$$p=1$のとき,次を示せ.
$\lim\limits_{n \to \infty}G_n=\log(\dfrac{a}{b})$
以下の問いに答えよ.
$(1)$次の不等式
$1- \cos{x}\leqq ax^2 $
が全ての実数$x$に対して成り立つような最小の実数$a$が存在することを示し,また,その値を求めよ.
$(2)$
$a$を(1)で求めたものとする.全ての実数$x$に対して,次が成り立つことを示せ.
$\cos{x}\leqq 1-ax^2+\dfrac{1}{24}x^4$
$(3)$次の不等式を示せ.
$34<100 \displaystyle \int_{0}^{\frac{1}{2}}\cos{(e^{-x})} dx<36$
ただし,$0.36<\dfrac{1}{e}<0.4$を用いてよい.
二次試験は一次試験の合格発表の一週間後にあります。
はじめに午前組一同待機室(1次試験を受けた教室と同じ場所でした)に集められ、その後決められた順番で呼ばれます。
待機室から別の教室に移動させられ、そこで15分問題を解かされます。
問題は,$(1)$が三角不等式$| \overrightarrow{a}|-| \overrightarrow{b}| \leqq| \overrightarrow{a}+\overrightarrow{b}| \leqq| \overrightarrow{a}|+| \overrightarrow{b}|$を示せというもので,$(2)$は $\Big||\overrightarrow{a}+\overrightarrow{b}|-|\overrightarrow{a}|-|\overrightarrow{b}|\Big|\leqq2|\overrightarrow{a}|$を示せというものでした。
$(2)$は$(1)$からすぐに導けるので$(1)$がどれだけちゃんと示せたかが肝となりそうです。
その後、さらに別の教室(黒板がある比較的大きな教室)に移動します。そこには教授が7人ほどいらっしゃり、「その黒板を使ってさっきの問題を解説してみて」と言われました。私が説明している最中、「$|\overrightarrow{a}+\overrightarrow{b}|^2=|\overrightarrow{a}|^2+2\overrightarrow{a}\cdot\overrightarrow{b}+|\overrightarrow{b}|^2$が成り立つのはなんで?」など結構細かいところまで突っ込まれました。
私の場合、問題を解く時点では(1)(2)の両方解けていたのですが、説明する際、(1)の説明に時間がかかってしまい結局(2)の説明ができずに終わってしまいました。
最後に少し英語の短い質問があり、「大学の授業をすべてオンラインにすることは賛成ですか?」(うろ覚えです)みたいなことを聞かれました。
特に志望動機などについては聞かれませんでした。
この問題の著作権は東北大学に帰属しています。
また、この解答解説は私が独自に作成したものであり、東北大学が公表したものではありません。
何か間違っているところがありましたらコメントしていただけると幸いです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。