本記事は一様な大数の法則に関する備忘録です. もし間違い等があればコメントいただけますと幸いです.
一様な大数の法則はM-推定の漸近理論において必須の道具です.
次の命題は各点での標本平均の概収束を保証します.
が成り立つ.
次の補題は一様な大数の法則を示すために必要です.
次の5つの条件を仮定する.
このとき, 写像
は上半連続であり,
が成り立つ.
任意に
となる (
となるから, 写像
さて,
となる. したがって, prop:1 (エルゴード定理) より, 確率1で
となり,
以上の準備の下で, 一様な大数の法則は次で与えられます.
次の5つの条件を仮定する.
このとき, 写像
は連続であり,
が成り立つ.
写像
を言えばよい.
任意に
となるから, 仮定[iv]より[4]が
となるから, [5]も関数