Rを整域, Kをその商体とし, p∈Spec(R)とする. このときK[X]∩R[X]p[X]=Rp[X]が成り立つ.
ここで, 有限和p[X]:={∑aiXi(有限和)∣ai∈p}⊆R[X]とします.
∑i=0r(ai/si)Xi∈Rp[X]⊆K[X]とする. 任意のiに対しsi∈R∖pだから∏i=0rsi∈R∖p, したがって∑i=0r(ai/si)Xi=[∑i=0r(ais/si)Xi]/s∈R[X]p[X], ゆえにK[X]∩R[X]p[X]⊇Rp[X].逆の包含関係を示す. K[X]∩R[X]p[X]のすべての単項式がRp[X]に入るならばそれらの和であるK[X]∩R[X]p[X]の多項式もRp[X]に入るから, K[X]∩R[X]p[X]の単項式(a/s)XnがRp[X]に入ることを示せば十分である. (a/s)Xn∈R[X]p[X]だから, あるf(X)=∑i=0saiXi∈R[X]∖p[X]が存在してf(X)(a/s)Xn∈R[X]が成り立つ. すなわち, 任意のiに対してs∣aiが成り立つ. あるiが存在してai∈R∖pとなり, aai/s∈Rであるから, f(X)をaiでおきかえてよい. s∣aiだから, s∈pとするとai∈pとなり矛盾, したがって(a/s)Xn∈Rp[X]. ゆえにK[X]∩R[X]p[X]=Rp[X]である.
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