どうも,k_xです.いまから,二つの数列をお見せします.どちらの方が"収束しやすそう"だと思いますか?
もちろんどちらも振動列なので収束しやすそうなどという言葉を使うのはおかしいのですが,僕にはなんとなく
この感覚を定式化する話です.つまり,一般に使われている数学用語ではなく,僕が勝手に何か言ってるだけです.
目次
1,チェザロ操作を定義する
2,数列の収束しやすさを定義する
3,諸予想
1,チェザロ操作を定義する
要するに数列にチェザロ操作をするというのは元の数列の第i項までの平均を取ったものを第i項とする数列をつくるということです.
例として冒頭の数列
2,数列の収束しやすさを定義する
1,収束列は0-級非収束
2,n回チェザロ操作をして初めて収束列になる数列はn-級非収束
3,有限回のチェザロ操作で収束列にならない数列は∞-級非収束
2より1の方が,3より2の方が収束しやすいという感覚です.3は結構微妙な定義ですがここでは単に有限でないという意味で無限という言葉を使っています.
3,諸予想
conj1,ある自然数nを用いてn-級非収束といわれる数列は振動列
conj2,{
conj3,有界数列は有限回のチェザロ操作で収束列になる
上極限と下極限が発散する数列であって有限回のチェザロ操作で収束する数列の例を見せましょう.
数列{0,2,-2,4,-4,6,-6,,,}にチェザロ操作をすると{0,1,0,1,0,1,0,,,}となるのでもう一度チェザロ操作をすると収束列になる.
この例はチェザロ操作の逆の操作をして得たものです.この操作をつかえばconj1などは解けそうです.
読んでくれてありがとうございました.