まず, 上の定義を逆にたどることによっての逆写像が与えられることを示す. 長さまでの順列に逆写像が与えられているとする. 長さの順列に対して, ならば, の中で, より小さいの前にを挿入し, ならば, より大きいの前にを挿入することによってがいくつかのブロックに分けられる. 各ブロックにおいて, と変換したものをとするとき, によって定まる. 後半を示す. のときは明らか. に関する帰納法で示す. 長さの順列に対して成り立っているとして, とする. 仮定より, と書くと,
である. のとき, の中でより大きいものの後ろにを挿入してできる各ブロックはとなり, この部分での転倒数は元の順列と比べてだけ増加する. また末尾にが加わることによって, 転倒数はブロックの数だけ増加することになる. よって転倒数は全体でだけ増加する. 一方, より, major indexもだけ増加する. よって,
である. 次に, のとき, の中でより小さいものの後ろにを挿入してできるブロックはとなり, この部分で転倒数はだけ減少する. また, 末尾にが加わることによって転倒数はからブロックの数を引いた数だけ増加する. よってこれらを合わせると転倒数は変わらないことが分かる. 一方, より, major indexも変わらない. よってこの場合も
が成り立つことが分かる.