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積分botの問題を解いてみた2

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今回は自分のお気に入りの積分を紹介します。

問題6

0πsin2nx(12rcosx+r2)n+1dx=π22n(1r2)(2nn)

途中から超幾何級数の変形があるのですが、そこはまめけびさんに教えてもらいました。
この積分は今のところ私のお気に入りの積分です。さっそく解説です。

0πsin2nx(12rcosx+r2)n+1dx
=0πsin2nx0yney(12rcosx+r2)dydxn!=0ynn!ey(1+r2)0πsin2nxe2rycosxdxdy=1n!0yney(1+r2)0π/2k0(2ry)k(1+(1)k)sin2nxcoskxdxdyk!=2n!0yney(1+r2)0π/2k0(2ry)2k(2k)!sin2nxcos2kxdxdy=1n!k0(2r)2kΓ(n+12)Γ(k+12)Γ(n+k+1)0yn+2key(1+r2)dy(2k)!=1n!k0Γ(n+12)Γ(k+12)Γ(n+k+1)(2r)2kΓ(n+2k+1)(1+r2)n+2k+1(2k)!=π(2nn)(1+r2)n+122nk0(n+2k)!k!(n+k)!(r1+r2)2k=π(2nn)22n(1+r2)n+1F[1+n2;n+12n+1;4r2(1+r2)2]
(Kummerの2次変換公式)
=π(2nn)22n(1+r)2n+2F[n+1;n+122n+1;4r(1+r)2]
(Baileyの変換公式)
=π(2nn)22nF[1;r2]=π22n(1r2)(2nn)

ほんとこの証明はお気に入りです。
他の証明があれば教えてもらいたいです。
参考にさせていただいたまめけびさんの
リンク↓

https://mamekebi-science.com/math/spetialfunction/hgf-transform1120/

追記

素の状態から超幾何級数に帰着して簡単に解けます。

22n0πsin2nx2cos2nx2((1+r)24rcos2x2)n+1dx
=22n+10π/2cos2nx(1cos2x)n(14r1+r2cos2x)n+1dx(1+r2)n+1=22n(1+r2)n+101tn1/2(1t)n1/2(14r1+r2t)n1dt

これで上の計算に出てくる超幾何級数に帰着出来ます。

追記

修正しました

投稿日:2023813
更新日:2023112
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