ここでは東大数理の修士課程の院試の2014B02の解答例を解説していきます。解答例はあくまでも例なので、最短・最易の解答とは限らないことにご注意ください。またこの解答を信じきってしまったことで起こった不利益に関しては一切の責任を負いませんので、参照する際は慎重に慎重を重ねて議論を追ってからご参照ください。また誤り・不適切な記述・非自明な箇所などがあればコメントで指摘していただけると幸いです。
環A:=R[x,y]/(x2+y2)の極大イデアルを全て求めなさい。
まず一般に体K上のn-変数多項式環K[x1,⋯,xn]の極大イデアルは、ある(c1,⋯,cn)∈K―nを用いて(x1−c1,⋯,xn−cn)∩K[x1,⋯,xn]と書き表せる。ここで求めたいAの極大イデアルは、R[x,y]の(x2+y2)を含む極大イデアルmと対応している。上で述べたことからこのような極大イデアルmはa∈Cを用いてm=(x−a,y±ia)∩R[x,y]とあらわされる。もしa=0であればm=(x,y)、もしa∈Rであればm=(x−a,y2+a2)、もしia∈Rであればm=(x2+a2,y−a)である。それ以外の場合はa=r+isと置いたとき(x2−2rx+(r2+s2),rx−sy−(r2+s2))である。以上から極大イデアルは実数r,sを用いて(x2+r2,y−r)/(x2+y2)(x−r,y2+r2)/(x2+y2)(x2−2r+(r2+s2),rx−sy−(r2+s2))で表されるものと(x,y)/(x2+y2)で尽くされる。
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