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東大数理院試過去問解答例(2017A04)

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2017A04

実定数x0.y0x02+y02>0を満たしているとする。ここで関数x(t),y(t)は微分方程式
{dxdt=(xy)(1x2y2)dydt=(x+y)(1x2y3)x(0)=x0y(0)=y0
を満たしているとする。このとき極限limtx(t)を計算しなさい。

f=x2+y2とすると、微分方程式
dfdt=2f(1f)
が得られる。これを解くと
f(t)=11+1x02y02x02+y02e2t
が得られる。ここでg=x+iyとおくと
dg=g(1+i)(1f)
dh=h(1i)(1f)
である。これを解くことで
g=Ae12(12+i2)log(1+1x02y02x02+y02e2t)=x0+iy0x02+y021+1x02y02x02+y02e2t(coslogx02+y02isinlogx02+y02)(coslog1+1x02y02x02+y02e2tisinlog1+1x02y02x02+y02e2t)
h=Ae12(12i2)log(1+1x02y02x02+y02e2t)=x0iy0x02+y021+1x02y02x02+y02e2t(coslogx02+y02+isinlogx02+y02)(coslog1+1x02y02x02+y02e2t+isinlog1+1x02y02x02+y02e2t)
が得られ、これらの極限はそれぞれ
x0+iy0e2t+(x02+y02)(1e2t)(coslogx02+y02isinlogx02+y02)
x0iy0e2t+(x02+y02)(1e2t)(coslogx02+y02+isinlogx02+y02)
であり、これらを足して2で割ることで
limtx(t)=1x02+y02(x0coslogx02+y02+y0sinlogx02+y02)
が得られる。

A問題は解答ができると 佐久間さんの解答 を確認しているのですが、佐久間さんはこの問題をr=x02+y02と偏角θの微分方程式を与え、そこからこれらの極限を導く方針で解答されていました。方針も自然だし煩雑な計算もなく控えめに言って最高でした。

投稿日:2024312
更新日:2024312
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