正三角形と置かず、二等辺三角形と置かなければならない。
まあ、そんな簡単な訳ないか。
二等辺三角形の面積は、底辺を$a$とした時に$\frac{1}{2}a^2 \tan\theta$。
それ以外は変わらない。
$\alpha +\beta=180\degree-2\theta$
という式は立てられる。
しかしこれ以上変数を消しようがないので、これが答えだ。
よかった、変数を消さないでよくて。消すにはもう1つ余弦定理で立式したりすることになるので、大変なことになる。
いや、残りの辺が$a$でなければならない。
つまり正弦定理より
$\frac{a-d}{\sin \beta}=\frac{a}{\sin\theta}$
正弦定理より
$\begin{eqnarray}
&\frac{\frac{\frac{a/2}{\cos \theta}}{2}}{\sin \beta}&
=\frac{a}{4\sin\beta\cos\theta}\\
&&
=\frac{b}{\sin{\lbrace 180\degree-(\alpha +\beta)\rbrace}}\\
&&
=\frac{b}{\sin{\alpha +\beta}}
\end{eqnarray}
$
$sin\beta$を消去しようとしても$sin (\alpha+\beta)$が加法定理を使わないと消えないので、余計ぐちゃぐちゃになってしまう。
この連立方程式を解とするのが一番簡素かつ分かりやすい。
ひとつの三角形があり、その3辺の長さは公差$d$の等差数列になっている。この三角形の面積を$t$として、各辺の長さとそれらのなす角度を求めよ。
図はスマホなので作れない。
必要があれば後で載せる。
まず底辺を水平に、正三角形を描く。
右の線を$d$上に伸ばす。点を右端にプロットする。
底辺を、右から$d$進んだ場所に点を打つ。
この二点を結ぶと、正三角形の外と内に合同な三角形ができる。正三角形の一辺を$a$と置くと
$\frac {\sqrt{3}}{4}a^2=t$
$a=\sqrt{\frac {4\sqrt{3}}{3}t}$
以下のように変数を置く。
正弦定理より
$\frac{d}{\sin\alpha}=\frac{b}{\sin {2\theta}}$
余弦定理より
$b^2=d^2+(\frac{a}{2})^2-2d*\frac{a}{2}*\cos{2\theta}$
$4b^2=4d^2+a^2-4ad\cos{2\theta }$
以下$\theta=60\degree$とした時のみ正しい
$
\begin{eqnarray}
&4b^2&=4d^2+a^2+2ad\\
&&=(a+2d)^2
\end{eqnarray}$
$b=\pm{\frac{1}{2}}(a+2d)$
$\sin{\alpha}=\frac {\sin 120\degree}{b}*d$
$\sin ^2\alpha=\frac {3}{4}*\frac{d}{b}$
ここまで$\theta=60\degree$とした時のみ正しい
余弦定理より
$d^2=(\frac{a}{2})^2+b^2-2*\frac {a}{2}*b*\cos \alpha$
$\cos {\alpha}=\frac{b^2-d^2}{ab}$
$\cos ^2{\alpha}=\frac{{b^2-d^2}^2}{a^2 b^2}$
以下$\theta=60\degree$とした時のみ正しい
$\alpha =\frac{3d^2}{4b^2}+\frac{(b^2-d^2)^2}{a^2 b^2}$
ここまで$\theta=60\degree$とした時のみ正しい
実際には$\theta$は変数なので、$\alpha$は求まらない。
正弦定理より
$\frac{a-d}{\sin \beta}=\frac{a}{\sin\theta}$
$\begin{eqnarray}
&\frac{a}{4\sin\beta\cos\theta}&
=\frac{b}{\sin{\lbrace 180\degree-(\alpha +\beta)\rbrace}}\\
&&=\frac{b}{\sin{\alpha +\beta}}
\end{eqnarray}
$
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これは数学オリンピックの問題で、テレンス・タオがある本で出題していた。参考文献参照のこと。