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③コラッツ予想で循環する数が「1」のみであることの証明のアイデア

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0.はじめに

こんにちは、えのきたけです。
この記事は
https://mathlog.info/articles/iUlNVtdGEfxgeulpkLSG
の続きとなっています。
こちらをご覧になれば、この記事の内容をより理解しやすいと思います。
また、リング先の記事にも前編がありますが、リンク先の記事だけでも大丈夫だと思います。
また、記事内のC1や、C2などは、コラッツ予想において循環する奇数を表しています。
nやaなどの2の指数の記号の振り付けが適当になってしまっています。すみません。
ですが、この記事内では2の指数はあまり重要ではないので気にしないで下さい。

1.前回の記事までの進捗

C1C1C1C1
という循環する数のC1は1のみである。
C1C2C1C2
という循環する数のC1は存在しない。

C1C2C3CfC1
という循環において、変化量に注目すると、

コラッツ予想の循環における変化量の式(和)

C12a3C22b3C32c3Cf2z3f

という公式が得られることを示しました。

2.変化量について

前回の記事で、コラッツ動作を大きく

1.3C112n×C2
2.3C212m×C3
3.3C312o×C4
       …
f.3Cf12z×C1

という動きに分けました。
そして、変化量を(左辺)−(右辺)することで、求めました。

公式①は、それぞれの変化量の総和が0になることを利用して求めました。

ですが、(左辺)−(右辺)= 0ですから、変化量は0ということになります。
よって、それぞれの変化量を引いてと0になるので、これを利用して第二の公式を作れるはずです。

C3Cfの場合と、C4Cfの場合を調べてから、一般形を求めたいと思います。

C3Cfの場合、

2n×C23C112m×C33C212o×C13C31=02o×C13C12n×C23C22m×C33C3=1 C12o3C22n3C32m31 C12o3C22n3C32m31

変化量(引き算)の式は、

 C12o3C22n3C32m31

C4Cfの場合、

2n×C23C112m×C33C212o×C43C312p×C13C41=02p×C13C12n×C23C22m×C33C32o×C43C4=2 C12p3C22n3C32m3C42o32 C12p3C22n3C32m3C42o32

変化量(引き算)の式は、

 C12p3C22n3C32m3C42o32

一般形

コラッツ予想の循環における変化量(差)

C12a3C22b3C32c3C42d3Cf2z3f2

3.二つの条件を満たす数について

よって、コラッツ予想における循環には少なくともこの2つの式を成立させる必要があることが分かります。

コラッツ予想の循環における変化量の式(和)

C12a3C22b3C32c3C42d3Cf2z3f

コラッツ予想の循環における変化量(差)

C12a3C22b3C32c3C42d3Cf2z3f2

C1C2C3Cf1かつabcz2のとき、確かにこの2つの式が成立します。

この2つの式を同時に満たすのはかなり困難だと思われますが、私の力不足により同時に満たす数がこのパターン以外に存在することは示せすことはできません。

お時間があれば、ぜひご協力をお願いします。

4.さいごに

最後までご覧下さりありがとうございます。
ご協力をして下さる方や、何かこの記事の間違いを見つけられた方、感想をお持ちの方は、ぜひコメントをして下さい。

投稿日:20日前
更新日:20日前
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投稿者

こんにちは。えのきたけです。 高校1年生で趣味で数学をやっています。 特にコラッツ予想が好きです。

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  1. 0.はじめに
  2. 1.前回の記事までの進捗
  3. 2.変化量について
  4. C3Cfの場合、
  5. C4Cfの場合、
  6. 一般形
  7. 3.二つの条件を満たす数について
  8. 4.さいごに