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三角形演算と総乗の微分の関係

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\newcommand{cop}[0]{\mathrm{co \pi}} \newcommand{genprodsum}[4]{{}^{#3}\!\!\underset{#1}{\overset{#2}{\Large \triangle{}}}#4} \newcommand{gprod}[3]{\underset{#1}{\overset{#2}{\prod{}}}#3} \newcommand{gsum}[3]{\underset{#1}{\overset{#2}{\sum{}}}#3} \newcommand{pan}[0]{\mathrm{\pi an}} \newcommand{pin}[0]{\mathrm{\pi in}} \newcommand{prodsum}[3]{\underset{#1}{\overset{#2}{\huge \triangle{}}}#3} \newcommand{tangle}[2]{\underset{#1}{\overset{#2}{\Large \mathrm{T}}}}}

はじめに

今回は三角形演算子と総乗の微分の関係を示します。
公式を示すだけなのでさっくり行きます。

三角形演算子についてはこちら( リンク )を参照してください。

主張

まず、証明の道具として以下の公式を示します。

ni=1ai=n1i=1ai+ann1i=1ai

定義より左辺=ni=1ai=ni=1jiaj=nj1aj++njn1aj+njnaj=an(n1j1aj++n1jn1aj)+n1j=1aj=ann1i=1ai+n1j=1aj=右辺

回りくどく書きすぎた気もしますが……。

これを使って次の公式を示しましょう。

三角形演算子と総乗の微分の関係

n2,xiR
ddxni=1(x+xi)=ni=1(x+xi)

  1. n=2のとき、
    左辺=ddx2i=1(x+xi)=ddx{(x+x1)(x+x2)}=(x+x2)+(x+x1)=2i=1(x+xi)=右辺
    より成立。

  2. n=k,k>3のとき、n=k1で成り立つと仮定すると、
    左辺=ddxki=1(x+xi)=ddx{(x+xk)k1i=1(x+xi)}=k1i=1(x+xi)+(x+xk)ddxk1i=1(x+xi)仮定より=k1i=1(x+xi)+(x+xk)k1i=1(x+xi)公式1より=ki=1(x+xi)=右辺

ゆえに、1. 2.より数学的帰納法からddxni=1(x+xi)=ni=1(x+xi)

以上です

今回の記事は以上です。

証明は簡単ですが、おもしろい結果が得られた気がします。
今回はやりませんが、i(xxi)の微分とかもしてみると面白そうな気がします。
もしn2ni(xxi)が出てきたりしたら嬉しいですね。

それではまた~

投稿日:25
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投稿者

🤔 数学の専門ではないです。 思いついたことを書きます。

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