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三角形演算子について

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はじめに

Mathlogのみなさん、はじめまして。Nappleといいます。
突然ですが、並列に繋いだ抵抗の全体抵抗を考えるときなどに現れる以下の形
1R=1r1+1r2+1r3=r1r2+r2r3+r3r1r1r2r3
について、分子部分を簡単に表せないかなあ、という話を以前から考えていました。この表現についてまとめていきます。

数学的に誤りがあるかも。
既出概念かも。

定義

三角形演算子

任意の数a,b,cについて、三角形演算子を以下のように定める。
bac:=ab+bc+ca

いや……汎用性……
ということで一般化します。

一般三角形演算子

数列anに対して、一般化した三角形演算子(部分積和演算子)と、逆三角形演算子(部分和積演算子)を以下のように定める。
ni=1ai:=a1a2an1+a2an1an++a1a2an2an=ijiajni=1ai:=(a1+a2++an1)(a2++an1+an)(a1+a2++an2+an)=ijiaj

一般三角形演算子はn個の要素に対して、n1個の隣り合う要素の積を計算し、その和を考えているということになります。
ここで、1組あたりの要素数も一般化できるのではないかと思ったので、以下の定義を行います。

超三角形演算子

数列anに対して、超三角形演算子kを以下のように定める。
kni=1ai:=a1a2ak+a2akak+1++a1a2ak1an

言葉で説明すると、超三角形演算子は「n項の数列anにおいて、『すべての隣り合うk個の項の積』の総和を返す演算」であるということです。
ここまで拡張すれば、冒頭の計算は以下のように表せます。
1R=1r1+1r2+1r3=r1r2+r2r3+r3r1r1r2r3=23i=1ri33i=1ri

計算例

(1)ni=1(1,2,3)=12+23+31=11
(2)ni=1(1,2,3,4)=123+234+341+412=50
(3)ni=1(1,2,3)=(1+2)(2+3)(3+1)=60
(4)2ni=1(1,2,3,4)=12+23+34+41=24

定理と公式

順次追加していきます。

三角形演算子の基本定理

c:
(1)1i=1ai=1
(2)2i=1ai=a1+a2
(3)ni=1ai=i=1naii=1n1ai(an0)
(4)ni=1c=ncn1

逆三角形演算子の基本定理

c:
(1)ni=1c=(n1)ncn

超三角形演算子の基本定理

(1)0ni=1ai=n
(2)1ni=1ai=i=1nai
(3)n1ni=1ai=ni=1ai
(4)nni=1ai=ni=1nai

定数倍に関する公式

λ:
(1)ni=1λai=λn1ni=1ai
(2)ni=1λai=λnni=1ai

平行移動に関する公式

c:
(1)ni=1(ai+c)=ci(n1)ii=0n(ninj=1(kjak))

逆数に関する公式

(1)ni=11ai=i=1naini=1ai
(2)ni=11ai=(ni=1ai)n(i=1nai)n1=(1ni=11ai)ni=1nai

調べたいこと

(1)無限数列の収束性
(2)数列の和や積に関する性質
(3)冪乗に関する性質

など

予想

1

(ni=1ai)k=j=1k(jjni=1aikj+1)

2

ni=11aii=1n1ai=1nkni=11aikni=11ai=1

おわりに

もっとわかりやすくまとめられたらなあと思うんですが初回なので許してください。
導出も後々書けたらと思います。

投稿日:2023612
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投稿者

🤔 数学の専門ではないです。 思いついたことを書きます。

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