1

級数の変形(内積による変形)

129
0
$$$$

このページはとりあえず作っただけのものとなります。筆者の思い付きで考えたものなので、温かい目で見て頂けると助かります。

内積による級数の変形

この記事では、次の事を認める。
これがこの記事の本質的部分である。

\begin{equation} \forall a,b\in\mathbb{C}-\{0\}:\exists c\in\mathbb{C}s.t.a=bc \end{equation}

下記の式が成り立つとする。
\begin{equation} \forall \{a_{n}\}_{n\in\mathbb{N}}\subset \mathbb{C}\quad (|\sum_{k=1}^{\infty}a_{n}|\lt +\infty),\forall \{b_{n}\}_{n\in\mathbb{N}}\subset \mathbb{C}-\{0\}:\exists \{c_{n}\}_{n\in\mathbb{N}}s.t.\sum_{k=1}^{\infty}a_{k}=\sum_{k=1}^{\infty}b_{k}c_{k} \end{equation}
また下記の様に記号を設定する。
\begin{equation} \vectorbold{a}= \begin{pmatrix} a_{1}\\ a_{2}\\ \vdots \\ a_{n} \\ \vdots \end{pmatrix}, \vectorbold{b}= \begin{pmatrix} b_{1}^{\ast}\\ b_{2}^{\ast}\\ \vdots \\ b_{n}^{\ast} \\ \vdots \end{pmatrix}, \vectorbold{c}= \begin{pmatrix} c_{1}\\ c_{2}\\ \vdots \\ c_{n} \\ \vdots \end{pmatrix} \end{equation}
すると元の級数は次のように書ける。
\begin{equation} \sum_{k=1}^{\infty}a_{k}=\vectorbold{b}^{\dagger}\vectorbold{c} \end{equation}
さらに、任意のユニタリー変換$\vectorbold{U}$を用いて以下の様な無限次元ベクトルを考える。
\begin{eqnarray} \left \{ \begin{array}{l} \vectorbold{b}^{'}=\vectorbold{U}\vectorbold{b}\\ \vectorbold{c}^{'}=\vectorbold{U}\vectorbold{c} \end{array} \right. \end{eqnarray}
これらを用いると最終的に元の級数は下記の様に変換される。
\begin{equation} \sum_{k=1}^{\infty}a_{k}=(\vectorbold{b}^{'})^{\dagger}\vectorbold{c^{'}} \end{equation}
これを以下内積を用いた級数の変形と呼ぶことにする。

有限の場合は比較的簡単に例を示すことができる。
まずはそれを見てみよう。

3=1+2

\begin{eqnarray} 3&=&1+2\\ &=&\frac{1}{2}2+\frac{1}{3}{6} \end{eqnarray}
\begin{equation} \vectorbold{b}= \begin{pmatrix} \frac{1}{2}\\ \frac{1}{3} \end{pmatrix}, \vectorbold{c}= \begin{pmatrix} 2\\ 6 \end{pmatrix} \end{equation}
\begin{equation} \vectorbold{U}= \begin{pmatrix} \frac{1}{\sqrt{2}}&-\frac{1}{\sqrt{2}}\\ \frac{1}{\sqrt{2}}&\frac{1}{\sqrt{2}} \end{pmatrix} \end{equation}
\begin{eqnarray} \left \{ \begin{array}{l} \vectorbold{b}^{'}= \begin{pmatrix} \frac{1}{6\sqrt{2}}\\ \frac{5}{6\sqrt{2}} \end{pmatrix}\\ \vectorbold{c}^{'}= \begin{pmatrix} -2\sqrt{2}\\ 4\sqrt{2} \end{pmatrix} \end{array} \right. \end{eqnarray}
\begin{equation} (\vectorbold{b}^{'})^{\dagger}\vectorbold{c}=-\frac{1}{3}+\frac{10}{3} \end{equation}

これを無限次元の場合に応用する方法についてはまだ検証中です。
この方法を無限次元の場合に適用できる例を発見した方はコメント欄で教えてください。

投稿日:612
更新日:612

この記事を高評価した人

高評価したユーザはいません

この記事に送られたバッジ

バッジはありません。

投稿者

数学とイラストを描くことが趣味の人 ただそれだけです。 よろしくお願いいたします。 *かじゅみと僕は同一人物です。

コメント

他の人のコメント

コメントはありません。
読み込み中...
読み込み中