ここでは科学大数学系の修士課程の院試の2024午後04の解答例を解説していきます。解答例はあくまでも例なので、最短・最易の解答とは限らないことにご注意ください。またこの解答を信じきってしまったことで起こった不利益に関しては一切の責任を負いませんので、参照する際は慎重に慎重を重ねて議論を追ってからご参照ください。また誤り・不適切な記述・非自明な箇所などがあればコメントで指摘していただけると幸いです。
$3$次元球面$S^3=\{(x_1,x_2,x_3,x_4)\in\mathbb{R}^4|x_1^2+x_2^2+x_3^2+x_4^2=1\}$上の点$p_N=(0,0,0,1),p_S=(0,0,0,-1),q_1=(0,0,1,0),q_2=\left(0,\frac{1}{\sqrt{2}},\frac{1}{\sqrt{2}},0\right)$を考える。ここで$S^3$の部分集合
$$
X=\{(x_1,x_2,x_3,x_4)\in S^3|x_1x_2x_3=0\}
$$
とおき、$\mathbb{R}^4$の位相から定まる部分位相をいれる。